チラうら

心に留まった事柄をメモしておくチラシの裏的な所

医療行為とは

先日、グッバイミスターブラックという韓国ドラマを見ていて、医療行為とはなんなのかと考えました。

今までは『ヒトの命を助ける行為』だと思っていました。
最近は『やる・やらないで言うと、やらないに越したことはないけれど、やらないことで起こるリスクよりも、やる方がマシな行為』なんじゃないかと思います。

ドラマの初め、主人公が頭部を殴られて脳に動脈瘤ができるのですが、手術をするには危険な部位で、薬で延命をはかります。
終盤(数年後)、再び主人公が頭部を殴られ、緊急手術を行いったところ、回復するという流れでした。

回復するんなら最初から手術したら良かったやん。数%しか成功せぇへんのとちゃうかったん?と始めは思いました。
でも結果はやらないとわからない。
死にそうになっているので、ひとまずその怪我の対応をして、併せて以前の瘤をなんとかしたら、うまくいったということか。

なんて考えていくと下記の結論に至りました。(長いw)
医療行為とは、『やる・やらないで言うと、やらないに越したことはないけれど、やらないことで起こるリスクよりも、やる方がマシな行為』。

実際に、自分が受けた直近の医療行為といえば、親不知の抜歯と中耳炎の手術ですが、
そもそも親不知が虫歯にならなければ抜く必要はないし、中耳炎だって酷くなければ手術なんてしなくて良い。
ただ残念ながら、親不知は生え方が悪かったので虫歯になりやすい状態だったし、真珠腫性中耳炎も産まれたときから持っていたらしい(手術中に判明)。
そして親不知も中耳炎も、放置すると神経に影響が出てくるし、中耳炎は脳に近いので命が危ないらしい。
なので親不知は抜いたし、中耳炎も取り除いた。
術後、親不知の跡地は歯茎が埋まるまでに時間がかかったし、それまでは食べカスが詰まるしで、わりと気を遣った。
中耳炎手術の影響は乗物酔い状態が半月くらい続いてツラかったし、手術時に神経を切断したために痺れた感じが一年くらい続くらしいです。

「取ったら完了。オールOK!即、完全に元気!」という訳ではないけれど、親不知も中耳炎も、手術して良かったです。
中耳炎は再発の可能性と、新たに真珠腫ができる可能性もありますが、切除したことで安心感があります。

“そもそも”が無ければ、それがベストだけれども、でも病気も怪我も気を付けていても避けられなかった時に、やらざるを得ない行為というのが医療行為なんだろうなと、しみじみ思うのです。