チラうら

心に留まった事柄をメモしておくチラシの裏的な所

【真珠腫性中耳炎】入院生活7日目・術後3日

最短の退院を希望していれば、今日で帰れるようでした。
けれど、ほんまに家に帰って大丈夫?って感じがしますw
いや、寝てるだけなら大丈夫かしらんけど、主婦としては、“帰る”=家事をせねばならん訳で。
おそらく不在の間にとっ散らかっている箇所があるに違いない…。つまり掃除せないかんのですよ。
動けるんかしら?
と思いながら、のんびりしてました。
いうても明日が退院予定なので、一日しか差がないんですけどねw
でも、たった一日でも随分と回復するという事を手術直後から毎日、実感しています。

朝イチの診察で、ガーゼを当てる方式から、耳の穴に綿球を詰める処理に変わりました。

そしてシャワー解禁。
日曜日振り!
(昨日も強く希望すれば入れそうでしたが、タオルで身体を拭くのみでした)
耳の後ろの下辺りで、髪の毛が浸出液でガッチガチに固まっていましたが、ようやく解放されます。いやっほぅ。
看護師さんにも「ハードのヘアスプレーで固めたみたいになってますよー」と言われてましたw

シャワー時の注意点は、前日の担当看護師さんから「詳しいやり方は入る前に説明があると思います」
「説明と言っても、こんな感じ(←身振り)で耳の穴に水が入らないように水をうまく避けてくださーい」と聞いていましたが、今日の担当さんからは「希望の時間を予約してくださいねー。終わったら綿球の交換をしますので呼んでください」と言われたのみでした。

説明なし&補助的な事をしてもらえそうな話もなかったので、まぁなんとかなるかしら。
最悪、病院にいる間に失敗しておけば、退院後(明日以降)の改善点もわかるだろうし。

ということで、いざシャワー!
濡らさないように気を付けなきゃだし、急いで動くと痛いしで、制限の20分程度で出られるか不安でしたが、まあまあそこそこでなんとかできました。
(念のため、午前のラストの枠を確保したので、遅くなっても次の人への影響は皆無)

シャワー後、ナースコールを押して、綿球の交換をお願いしました。
結果、「そんなに濡れてないですね」の評価を頂きました。よっし!

ただ、その後の看護師さんの言葉に引っ掛かりがありました。
看「綿球って用意されてます?」
私「えっ?…いえ、用意してないです」
看「でしたら、こちらで持ってるものを開けますね」
私「??」「はい。お願いしまーす」

ねぇ、持ってるって答えたら、それを使われたってこと?
退院後のは自分で準備することに異論はないけれども、入院中の分も自分で賄わないといけないの?
治療とか看護とかで使う消耗品って、治療費やら入院費として請求されるんじゃないのん?
っていうか、用意が必要なら予め伝えるべきでは?

まぁ、売店で売られていた綿球を見ていたら、1個や2個、使っても無くならないくらい山盛りに入ってましたがw
大きい目と小さい目の2種類あり、どちらが良いのか迷って、ひとまず保留して帰りました。

夜、消灯後すぐに眠れていたのですが、日付が変わる頃に目が覚め、そして3時間程度、眠れませんでした。

その間にゴロゴロしていて気付いたのは、耳の穴に綿球が入りきっていないということ。
(耳の穴というか、外耳道に入る手前の空間)
先生の処置後は、イヤフォンの外側(耳の穴に入らない)部分のような形で綿球がハマっていたのですが、それより外側に綿球がぽろんとしてました。…大きいのかな、これ。
この綿球が、微妙に触れるのがこそばゆくて眠れないんですよ。
押し込むには傷口が痛いし、綿球デカイし、あの時の看護師さんの感じが悪かったし、眠れないしで、徐々にイライラして余計に眠れなくなってましたw

【真珠腫性中耳炎】入院生活6日目・術後2日

今日の診察は若手の先生でした。
「○○しますねー」みたいな声かけが無いので、何をされているのかわからなかったです。
ハサミを持って耳の後ろの下の方で、カチャカチャされました。
なんとも不安だわー。まぁ痛いことはされないだろうけどw

その後の看護師さんチェック時の会話によると、血抜きのドレーンが取れているとのこと。
それを何かするためのハサミでしたか。

私は注射される時は針先を見ていたいタイプwなので、特に見えない所の処置をされる時は細かく知りたいらしいです。
今まで気付かなかった事を知れたー♪

毎回、採血の時に「チクッとしますよー」と声をかけられると「そらな(針を刺すからな)」と思っていてごめんなさい。
基本はこれなんやな。
「わっ、私に、な…何をするつもりなのっ?!」みたいな気持ちを起こさせないために必要なのね、声かけって。
勉強になりました。

【真珠腫性中耳炎】入院生活5日目・術後1日

朝、待ちに待った朝ごはん!
大きな口は開けられないので、小さめに、ゆっくりと。
耳穴にガーゼが詰まっているからか、鼓膜の内側に血液などが溜まっているからか、インナーホンを入れているときの様に、口の中の音が大きく聞こえて不快なのですが、長年の耳管開放症経験でこの感じは慣れてるぜ!私は負けない!と気持ちを無にして食べます。

よりによって大根サラダだったので、ゴリゴリ言わせながら噛んでました。(2.5~3mm角で長細く切ってある)
うるさいし、いたい…。
でも食べる!食べなきゃ治らない!

ところで、お味噌汁がめっちゃくちゃ濃ゆぅいのですが、お味噌格安やったん?3倍くらい入ってるやろw
という感じがしたのですが、私が作った料理じゃあるまいし、分量の間違いじゃないはず。
という事は、これが味覚障害か…
なので、味噌が濃すぎるぅうと思いながら飲み干しました。

なんやかんや思いながら、キレイに完食しました。
『空腹だったから』と思われるかもしれませんが、正直なところ、まだ胃腸が働いていないらしく、空腹感はあまりなかったです。

食事が問題なく摂れるという事で、朝食後、点滴からも解放されました。
刺さった針先の辺りが痛かったので、本当に苦痛でした。抜かれてもまだ痛いですけど。傷口が治るまで仕方ないんだろうな…。

ついでの痛い話。尿カテーテルを抜いた後すぐは大丈夫でした(麻酔の影響?)が、その後、3回くらいの排尿時は痛かったです。
膀胱炎の危機が脳裏に浮かびましたw

9時前、主治医の先生の診察がありました。
傷口は閉じているという事と、手術の件を聞きました。
「開けて目視すると、MRIにもCTにも映らなかった真珠腫が奥にありました。おそらく生れつき持ってたもので、これが原因で中耳炎を繰り返していたと思います」「両方、キレイに取りました」とのこと。

頭にぐるんぐるんに巻かれていた包帯が取れて、耳に大きなガーゼを当てるスタイルになりました。
眼鏡が掛けられるようになって、世界がクリアに見えます。(耳の上がいつもより痛い気はするけど)
視界がぼんやりすると、聴こえもぼんやりして感じるので、眼鏡をかけられるの大事!

歩いた後、無性に疲れると伝えたところ「軽いめまいが起こってるのかもしれませんね」とのこと。
軽すぎてめまいと認識できていませんでしたが、しばらくで治まるとの事なので、特に心配していません。
(たまに吐き気がよぎるくらい気持ち悪い時があるけど)

昼ごはんも、キャベツの梅肉和えが美味しいのだけど芯がゴリゴリで耳への筋が痛いと思いながら食べていました。
今日の食事では、味噌汁以外、味がおかしく感じることはなかったので、ホッとしています。

【真珠腫性中耳炎】入院生活4日目・手術当日(術後)

意識の復活は、部屋に戻った時のようです。
看護師さんが2人いて、声をかけられたり(←これで復活)、なんやかんや(ベッドの固定や点滴の設置など)されてました。

なんだかよくわからない状態で、身体に異変がないか確認されました。
・二の腕が痛い(左はまだ動かせる。右はツラい)
・口の中がカラっカラでツラい
の2点を伝えました。(←意識を締めるTOP2)

「まだ飲水禁止なので」とスポンジで口の中を湿らせてもらいました。ありがたや…。
二の腕は、点滴をしていた方は筋肉痛になりやすいと聞きました。(両腕は珍しい…らしい?)

窓際のベッドなので外の様子が見えるのですが、空の色から察するに18:20くらい。
その時に母が「5時間位かかってた。見えへん所に、もう1個、真珠腫があったらしい。2つともキレイに取りましたって言ってはったわ」
と教えてくれました。

いかんせん、この時は、だいぶ意識が朦朧としていました。
話しかけられたら受け答えはできていましたが(おそらく支離滅裂な事は言ってないと思う)、その時以外は寝てました。

看護師さんの様子見タイムや、母がベッドの手摺に触った時などに、ふわっと目を覚ましました。

目を覚ます度に、窓の外が暗くなっているのが見えて、「おかん、帰れるんやろか…」と心配していました。
もうちょっと早く終わる予定だったのでバスで帰ると言っていたのですが、ここまで暗いとバス停まで行くのは危なそう。昼間ならタクシーもエントランス前で待機してるけど、夜間はそんなのないだろうし…と。

夜間出入口脇には警備員さんの詰所があるので、「警備員さんにこの前までタクシー呼んでもらうように頼みや!目と足が悪いって伝えたら、やってくれはるわ。嫌がるようならクレームもんやろ。他ならぬ病院やもん。大丈夫!」と言いたかったのですが、そんな気力がなく、悶々としながら寝てました。

悶々といえば、ちょっとおトイレに行きたいわよ…。と思っていると看護師さんの様子見タイム到来。(20時くらいかな)
伝えると「カテーテルが入ってるんですけどねぇ…」
え?入ってたん?!事前に入れないって聞いてたのにーとショックを受けていると、管のねじれ調整に、びゅいびゅい引っ張られました。
あぁ…、入ってますねぇ。痛いです。尿道口っぽい所が痛いですぅ。(たぶん麻酔の影響もあって感覚がぼんやりしてます)
無事、おトイレ行きたい感は解消されましたが、“引っ張られた痛み”と“何か入ってる違和感”がじんわりします。

21:40頃、いつもの薬(ネオーラル&レボレード)を飲むために、水分解禁。酸素マスクを着けているが故に直風があたっていた口腔の渇きが癒されました。

同時に歩行も解禁。看護師さんと一緒にトイレへ移動して、カテーテルを抜いてもらいました。
空気を抜いて、管をずるずるしゅぽんっ。
感覚的に気持ち悪いわー。尿カテーテル…やっぱ嫌だー。
ちょうど朝から生理が始まったのでナプキンを確認して、再びベッドへ戻りました。

いつかのタイミングで、身体がぶるぶる震えていて、看護師さんに「寒いですかー?」と聞かれ、「さむいです…」と答えた時があったのですが、この頃には汗だくでした。
あの時、本当に寒かったのか、ちょっとよくわからないのですが、震えが止まらなかったです。(武者震いかな?)
再び意識がすぐ落ちたので、何か暖かくしてもらったかは不明。
この時点では汗だくだったので、もう酸素マスクを着けたくなかったのですが、まだダメらしく再装着。
よけて汗を拭けるほど回復してなくて、汗はかきっぱなしで放置です。もうやだ酸素マスク…。

23:30頃、ようやく酸素マスク解除となりました。併せて心電図モニターも解除。着いているのは右手の甲の点滴のみ。

しがらみが取れて、念願の自力おトイレ。
用を足しながらアクビをすると、右の鼻から鼻水…と思いきや鼻血が出てきました。(正確には血が混じった鼻水)
なんじゃこりゃあぁ!と思いながらトイレットペーパーで止血すると、すぐに止まったので、ナースコールはせず、事後報告。
アクビをしたら耳に痛みが走るし、一瞬パニックになりましたw

またスマホを触る余裕も出てきました。
夫には、母から終了時に連絡してもらっているので安心していましたが、麻酔が取れた報告をしておこうとLINE。母にも落ち着いたと報告。

母から、21:30頃に帰った事と夜間出入口にタクシーが待っていた事が着ていました。
そうか、さっきの悶々は無駄足だったか…。
言いたいのにしんどい…。あのストレスがなかったら、もう少し安らかに眠れていたハズ…。
そして、帰る前に水筒に水を入れておくのを頼みたかったな…。朦朧とした意識がしんどすぎて頼めなかったけど。

喉が渇いたけど、談話室は使用禁止の時間帯だぜ。でも飲みたい。
…ちょっと行ってきて良いかしら?良いよね?さっきまで動けなかったし。水は生きるために必要だしね!
ということで、水筒を片手に、そそくさと点滴をガラガラさせながら談話室へ。
行く途中に、担当の看護師さんに遭遇しましたが、止められませんでした。良かった。

早足で歩くと、さすがに右耳の一帯に響くので、帰りはゆっくりめに歩きました。
それでもベッドに戻ると、すごく疲れを感じました。
スマホも、少し触っただけなのに、すごく疲れる感じがします。
手術前の元気さはどこに消えてしまったのだろうか…

【真珠腫性中耳炎】入院生活4日目・手術当日(術前)

朝から水しか飲めない…。ツラい…。
と思いつつ、朝食の配膳がないのを逆手にとって、談話室でテレビを見ながら、トースターの使用状況をチェックしてましたw
今回は和食にしましたが、普段はパン食で、基本的にトーストして食べるんですよ。
前回はクリーンルーム引きこもりの為、自室で焼き放題でしたが、大部屋だと共有スペースに1台しかないので、混むのかしら?という調査。
配膳時間前から居座ってましたが、その日の使用は2人だけでした。
タイミングにも寄るだろうけど、意外と空いてそうです。
まぁ焼きに行くの面倒よね…。更においしく食べられる(と思っている)けどね。

9:30頃、手術前の状態をMRIに収めにいきました。
ついでに病院周りを散歩して、桜を見てきました。

13時頃から手術予定の為、3h前である10時から水分も禁止。
うっかり11時半頃に、談話室に足を踏み入れたところ、配膳準備中の昼ごはんの良い香りがしました。食べたい…
ちなみにメニューは焼肉。添えの三度豆のソテーが美味しそう。肉と一緒に食べたら美味しそう…。はぁ美味しそう。
いま食べたら、絶食が無に帰すので我慢しますけどね!

食に関して無の境地で迎えた13時。
同じ先生が担当の、向かいのベッドの方が手術を終えて帰ってこられました。
ベッドに寝た状態で運ばれて、諸々のセッティングをされ、声かけをされていました。
数時間後、私もこの状態なのね。

そして13:20頃、手術室へ歩いて移動しました。
手術室の直前で母に眼鏡を渡しました。

手術室エリア、入ってすぐは、担当の方たちの机があり、事務室感が漂ってました。
傍らのソファーで少し待機(看護師さんの引継ぎ)。
ソファー付近に、ぬいぐるみがいくつか置いてありました。
お子さん用だと思うけど、もふもふしたい。もふもふして癒されたい…
まぁ、ここまできたらまな板の上の鯉。うまいことやってもらうのみ。気合いをいれてさばかれよう。

その後、名前とアレルギー、手術部位や目的の確認をされて、自動ドアの向こうへ。

ドラマで見るような手洗い場が右にあり、前方に私の手術室がドーンと扉を開いて待っていました。
「このベッドに寝転んでください」と言われた台、ふかふかしてるけど、ちっさ!寝返りできないどころか、両腕は別の台に載せます。
まぁ、全身麻酔だと呼吸すら自力でできなくなると聞いていたので、ジャストサイズで十分やろうけど。

この状態で、もう一度、名前や手術する部位やアレルギーの確認がありました。

右手の甲に点適用の針を刺され、体内なある針先が痛いと思いながら、主治医の先生と少し話し「よろしくお願いします」と言った後、麻酔科医の先生と会話。
…というか私はハイハイ言うただけ。実は声が低いので何を言ってるか聞こえにくいw

酸素マスクをはめられたら、なんとなく身体から力が抜け…て…、意識もふわぁっと…。

そこに聴こえた「はい、じゃあ今から麻酔いれていきますねぇ!」

えっ?!まだやったん?今の感じはどういうこと?!
っていうか二の腕が痛い!ポジション変えたいっす!
と一瞬、覚醒する意識w

そしてその直後に意識が無くなりました。